ドイツは電気自動車市場の
「未来のモビリティは、今や電気自動車を無くして語ることはできません。CO2排出量に関する規制とドイツ政府による支援措置は、電気自動車へのシフトを後押しし、今後、電気自動車が主流になっていくことを意味しています」と、ドイツの投資会社LBBWアセットマネジメントのファンドマネージャーであるローレンツ・ブルーム氏は述べています。また、彼はInstitutional-money.comでこのように語っています。「2030年までに、バッテリー式の電動車両はヨーロッパだけでなく世界的にも広く使用されるようになるでしょう」
さらに新しい潮流として、電気自動車用バッテリーセルの主要メーカーである中国のSvolt Energy Technology 社(以下Svolt)がドイツに進出します。24ギガワット時(GWh)の発電容量と2,000人の従業員を擁する大規模な工場が、今後3年間でザールラント州に建設される予定です。
この工場では、年間30万〜50万台の電気自動車の組立・製造が可能で、バッテリーパック用のエリアは別途設けられているようです。 SVoltはヨーロッパ市場に参入するため、これほど大規模な工場を建設しているのです。
ドイツは、ますます電気自動車市場の中心になりつつあると言えるでしょう。
現在、ドイツでは合計6つの超大規模工場の建設が計画されています。世界最大手の電気自動車用の電池メーカーである中国のContemporary Amperex Technology Co., Limited(CATL)も、エアフルトに大規模工場を建設しています。更に、アメリカのテスラもグリューンハイデのギガ工場でのバッテリーセル生産を検討しており、スウェーデンの自動車用バッテリー企業ノースボルトとフォルクスワーゲンは、すでにザルツギッターに独自のセル工場を建設しています。
このような数十億ドル規模のプロジェクトは、自動車産業の構造変化の結果です。フォルクスワーゲン、ダイムラー、BMWだけでなく、フォードやオペルなどの大手企業も、ハイブリッドモデルと電気モデルにシフトするために全力で取り組んでいます。
最終的には、ドイツが電気自動車市場をリードしいくことになるでしょう。一般的に、バッテリーセルのサプライヤーは、自動車メーカーに納品する輸送距離を短くするため、自動車工場ので近くに工場を建てます。現在、世界で生産されているバッテリーセルの10個中8個は中国または韓国で生産されたものですが、専門家たちは、これもまもなく変わってくると予測しています。
ニューモビリティとランクセス
私たちが行う新しい形のモビリティのための研究は、主に車両の電動化(ドライバーの有無にかかわらず)、および必要なインフラストラクチャとロジスティクスの開発を目的としています。ランクセスの高性能プラスチックは、電気自動車を最適化させるため、軽量化素材として車体やバッテリーハウジングなどに使用されています。また、自動運転の実用化には、インフラストラクチャと充電ステーションの他、センサー、ディスプレイ、制御ユニットなどが必要となります。ランクセスは、現代のバッテリーシステムに欠かせない、リン系化学物質、フッ化水素酸、難燃剤など多くの特殊化学品も提供しています。
LANXESS is energizing Chemistry