化学と音楽
「クオリティ」と「コラボレーション」が価値創造の鍵
化学と音楽、全く異なるこの二つの分野に共通点はあるのでしょうか?その答えを探すためには、週末にクラシックコンサートに行ってみるのはいかがでしょうか?オーケストラやアンサンブルのコンサートでは、音楽家の演奏、そして共演をご覧いただけるでしょう。そこでは、聴衆の期待が高ければ高いほど、一人一人の音楽家がその高いレベルを追求しなければなりません。一方、化学者たちはイノベーションと新たな進化を求め、多様な素材や方法を組み合わせて実験を行い、日々、化学の世界を探求しています。「クオリティ」と「コラボレーション」、それは常に価値創造の鍵なのです。
ランクセスは才能ある若手を育成
ランクセスは、10年以上にわたって世界の潮流とその課題に対応するために、特殊化学製品およびソリューションを提供して、参りました。持続可能な社会の発展を目指し、世界的な取り組みの一環として、芸術や科学などの様々な分野において優秀な若手を支援しています。ランクセスは、小澤国際室内楽アカデミー奥志賀(OICMA)への支援(2011年〜)、および「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」のプログラムの1つである「青少年のためのオペラ」への協賛(2011年〜2013年)を通して日本の最も著名な指揮者である小澤征爾氏の取り組みに賛同し、支援を続けてきました。小澤征爾氏は2013年の記者会見で次のように述べています。「私たちの取り組みに対するランクセスのサポートのおかげで、今後何年間も多くの若手音楽家が花開き、自らの技術を高めることができます」その年以降、巨匠小澤氏は同プログラムに強い情熱を注ぎ、アジアの才能ある若手音楽家のための有数な育成プログラムの1つに発展させました。
OICMAは、アジアで学生を育成
OICMAはこれまでに120名以上の育成を行ってきました。同アカデミーは、巨匠小澤氏と世界的に活躍する数名の室内楽の指導者の下、アジア圏の才能ある若手音楽家に弦楽四重奏の技術を学ぶ機会を提供することを目的として2011年6月に設立されました。ランクセスはOICMAを設立段階から支援し、その活動のサポートを行っています。それによって若手音楽家を対象とした質の高い育成プログラムの実現が可能となりました。
2016年には、日本、中国、韓国など各国からのオーディションにより24名の若い弦楽器奏者が同アカデミーのプログラムに選抜されました。同年夏に、その音楽家らは長野県奥志賀でトップレベルの音楽指導者から弦楽四重奏の集中的な指導を受ける機会を持ちました。そして同プログラムの最後には、奥志賀と東京でコンサートを開催し、その成果を多くの聴衆に向けて披露することが出来ました。
2015年に実施されたプログラム終了後、1人の若手音楽家は次のように述べています。「巨匠小澤氏から熱意あるご指導を頂き、1つの音符でも妥協しないことが求められました。」若手音楽家が彼らの音楽において妥協のない「クオリティ」の実現が期待されるように、ランクセスも「クオリティ」を自社の活動の礎にしています。