より持続可能な暮らし、資源の保護、地球のための相互協力:世界環境デーのこの日、ランクセスは、小さなプロジェクトへの支援を続けることが、世界の発展への大切な一歩につながることを実証しました。例えば、メキシコにある非営利団体Hogar y Futuro児童保護施設での省エネルギープロジェクト。ここで育つ子供たちは、地球の未来を担う救世主となっています。
世界環境デーを機に、持続可能性と教育をさらに推進する、小さいながらも大きな貢献が期待されるあるプロジェクトに注目してみましょう。そこは、メキシコにあるHogar y Futuro児童保護施設。この施設では、子どもたちが数年間にわたり、さまざまなプロジェクトを通して、テクノロジーと資源保護が自分たちの日常生活にどんな影響を与えるかを学んでいます。
子どもたちは体験を通して自然エネルギー資源の利用方法を学び、結果として環境を保護する方法も学んでいます。ランクセスは、施設の屋上に太陽光発電システムを設置しました。この小さな支援は、持続可能性ヘの大きな後押しになっています。施設への太陽光発電の設置には、資源効率やコスト削減よりももっと大きな価値をもたらします。それは、子どもたちが環境意識と気候保護の重要性を学べることです。彼らは自分たちの取り組みで世界を変えられるということを実感しています。ランクセス・メキシコのカントリーマネージャーであるペドロ・ボハカは、支援プロジェクトの効果について次のように述べています。「ここでは、教育がより良い世界への鍵であり、この小さな一歩が大きな可能性を広げています」ボハカを含め、ランクセスのスタッフは2017年からこの施設を支援し、電気配線の交換、最新式の照明設備や太陽光発電システムの設置など、エネルギー効率を高めるための様々な施設改修を行っています。
Hogar y Futuro ― 家と未来
Hogar y Futuroは1993年から、両親のいない6歳までの子どもたちのために家を提供しています。またこの団体は地域の未就学児約300人の保育と教育を行っています。スペイン語で「Hogar y Futuro」は「家と未来」を意味し、この名前がすべてを物語っています。
責任を持つということ
1972年6月5日、世界で初めて国連人間環境会議が開催されました。世界環境デーは、毎年私たちに、この環境会議の重要さと持続可能で緑あふれる未来への世界的な取り組みについて改めて考える機会を与えてくれます。世界環境デーにはその年の環境保護問題に注目が集まり、毎年異なる国が環境会議の主催国になります。2020年はコロンビアとドイツです。主催国は毎年変わりますが、最重要目標はいつも同じです。子ども、若者、大人、企業の区別を問わず、地球上のすべての人々が環境のために熱心に取り組む必要があるということです。
ランクセスも、持続可能な開発目標(SDGs)に従い、世界のより良い未来を築くために、数多くのプロジェクトを支援しています。例えば、南アフリカでの飲料水の処理。インドの生産工場での再生エネルギーへの切り替え。そして、持続可能性への最重要プロジェクトとして、ランクセスは2040年までにクライメイト・ニュートラル(気候中立)を目指しています。ランクセスは、2004年の設立以来、温室効果ガス排出量を650万トンから320万トン(共にCO2換算)へと半減しました。気候保護に向けた重要なステップです。
いっしょに輝こう
小さな支援から始まったことが、今ではランクセスのスタッフたちの心をとらえる重要な取り組みとなっています。このことは「Iluminemos Juntos(いっしょに輝こう)」と名付けられたプロジェクトにも表れています。この施設の照明設備や電気配線はプロジェクトの最初の段階ですべて交換され、最新式の効率的な照明を作り出しています。そして第二段階では屋上に太陽光発電システムを設置しました。これはまさしく大きな一歩となり、毎年エネルギーコストを節約し何トンものCO2を削減しています。
持続可能性に向けたもう1つのステップ
「Iluminemos Juntos(いっしょに輝こう)」プロジェクトの各フェーズ
2020年:エネルギー、照明、温水
フェーズ1:エネルギー利用目的でさらにソーラーパネルを設置
- 推定発電量:638 kWh/月
- 年間CO2削減量:3.96トン
フェーズ2:温水を作るための太陽熱システムの設置
- 年間CO2削減量:2.33トン
2019年:屋上の太陽光発電システム
プロジェクト:太陽エネルギーを利用するために屋上に太陽熱集熱器(太陽光発電システム)を設置
- 推定発電量:1,090 kWh/月
- 年間CO2削減量:7.92トン
2018年:最新型省エネ照明
プロジェクト:電気配線を交換し、効率の良い照明設備を設置し、施設全体のエネルギー消費量を削減
- 推定節電量:6,240 kWh
- 年間CO2削減量:2.89トン
2017年:色鮮やかな庭と支援
2017年、ランクセスは施設内にコンクリート着色用顔料のバイフェロックス®を寄付し、中央広場のコンクリートを彩り豊かに着色しました。2018年のボランティアデーには、ランクセスの社員が家具やおもちゃの修理のために駆けつけました。
未来のために
設置した太陽エネルギーシステムと省エネルギーの照明設備を使用することで、この施設のCO2排出量は年間約17トン削減されています。費用も大幅に節約されるため、子どもたちに恩恵をもたらしています。この節約により、今では教育、生活必需品、備品の予算が増えました。そして、もう1つのプラスの効果は、子どもたちの環境への意識が確実に高まっているということです。当初から、子どもたちは再生可能エネルギーの有用性を経験的に理解し、意識的に持続可能性や環境に配慮して生活することを学んでいます。そのため、あらゆる点において、未来の小さな救世主になっています。レーリヒは次のように述べています。「一つひとつの小さなことも、大きな影響力をもつということです。エネルギーや資源の節約は環境だけでなく、この施設にも恩恵をもたらしているからです。」 子どもたちと環境にとっての成功は、世界環境デーだけにとどまりません。
Business Numbers
Roughly USD 20,600 investment
Approx. 17 tons CO2 savings/year
More than 300 happy children