現在の二輪車ブーム、カーシェアリング、そして電気自動車は、モビリティの新しい形を示しています。「所有する代わりに使用する」というカーシェアリングのコンセプトはモビリティの新しい考え方です。今、モビリティのトレンドは未来いに向け、大きく変化を求められているのです。
輸送・運搬は可能な限り化石燃料を使わずに行われるべきであり、自動車産業では、充電インフラストラクチャなどへの新たな要件に対応していく必要があります。デジタル化などの技術開発もこのような革新を推進しています。
たとえば、ドイツのフォルクスワーゲングループは、代替パワートレインの開発とデジタル化に、今後5年間で、同社の総投資額のほぼ半分にあたる730億ユーロを投資する計画です。 同じくドイツ・ダイムラー社オラ・カエレニウス社長は、グループがインフォテインメントや運転支援システムなどのソフトウェアサービスの提供が大きな収益を生み出すと期待しています。
未来の自動車は、車輪付きのスマートフォンのようになり、新しい材料と製品ソリューションの新しい機会も広がるでしょう。これが、近い将来のモビリティのビジョンです。
ニューモビリティとランクセス
私たちが行う新しい形のモビリティのための研究は、主に車両の電動化(ドライバーの有無にかかわらず)、および必要なインフラストラクチャとロジスティクスの開発を目的としています。ランクセスの高性能プラスチックは、電気自動車を最適化させるため、軽量化素材として車体やバッテリーハウジングなどに使用されています。また、自動運転の実用化には、インフラストラクチャと充電ステーションの他、センサー、ディスプレイ、制御ユニットなどが必要となります。ランクセスは、現代のバッテリーシステムに欠かせない、リン系化学物質、フッ化水素酸、難燃剤など多くの特殊化学品も提供しています。
LANXESS is energizing Chemistry