ランクセスの着色用顔料「カラーサーム®(Colortherm®)」は、あらゆるスポーツに色をもたらします。
真冬の凍てつくような寒さや夏の灼熱、今も地球のどこかを直撃しているモンスーンの土砂降りの雨。世界各地で行われるスポーツイベントの会場は、こうしたあらゆる気象に対する耐性を備えている必要があります。建物の外観に加えて、スタジアムの芝生は、特にこうした様々な気象にさらされます。多くの場合、屋根で保護することができないため、天然芝と比べて数多くの利点があり、かつ耐久性を兼ね備えた人工芝を採用するスタジアムが増えてきています。
人工芝は、芝刈り、肥料、水をやる必要がないため、維持費が少ない抑えられるだけではなく、水たまりができたり、穴や草の茂みなどにつまずいたりする危険性がないため、年間を通じてプレーに最適な状態に整えることができます。この潜在的な利点が周知され、世界中のサッカー競技場やゴルフコース、テニスコート、フットボール場で人工芝が採用されるようになりました。ボウリング場や室内プールでも同様です。1980年代後半から、プロのフィールドホッケーは全て人工芝で行われています。ランクセスの「カラーサーム®(Colortherm®)」顔料は、風および気候に対する耐性があり、人工芝の着色剤として広く採用されています。 |
ふさわしい雰囲気作りのために
本顔料の耐候性は、プロのアスリートと同様に観客にも利点をもたらします。観客の心にゲーム観戦の素晴らしい経験を刻むのは選手のパフォーマンスだけではありません。スタジアムの雰囲気もそれを演出するのにふさわしくあるべきです。ランクセスの「カラーサーム®(Colortherm®)」顔料の製品エキスパートを務めるステファノ・バルトルッチは、次のように述べています。「応援しているチームの試合は、豊かな緑色の芝生で見たいものでしょう。私たちの人工芝着色用の無機顔料の需要が伸びているのもこのためです。この顔料は、草の自然な色を正確に再現できるだけではなく、雨や雪、氷などに耐え、何年間もその見た目の美しさを維持することができます」
「カラーサーム®(Colortherm®)」顔料は容易に使用できます。本顔料は、超微細粒子状に粉砕されているため、容易にプラスチックと混ぜ合わせることができます。具体的には、プラスチックからなる人工芝の「草の葉片」に1~4%混入させることで、豊かな色を生みだすことができます。本顔料はまた、特別な保護層で表面処理されており、色彩度を失うことなく、最高260°Cの温度で加工することが可能です。人工芝に使用される「カラーサーム®(Colortherm®)」の黄色顔料に加えて、ランクセスは、赤、緑、茶、黒の顔料も提供しており、最大100種類の色調が利用可能です。バルトルッチは、「合成酸化鉄顔料は、人と自然に全く害を与えません」と説明しています。鉄は質量の観点からいうと、地球上で2番目、地殻内でも4番目に多い元素であり、地球の約5%を占める程重要な元素です。「色の観点から言うと、その純度の高さより、ランクセスの顔料は天然鉄の顔料よりも優れていると言えます。」とバルトルッチは述べています。
座席から人工トラックまで
緑、赤、黄色、茶、または黒のランクセスの顔料は、その特性のおかげで、ほぼ全てのプラスチックを着色することができます。そのため、今日ではスポーツ業界において、人工芝以外のプラスチック製品の着色にも、当然のこと幅広く使用されています。何年もの間、ランクセスの顔料は、日光や雨、雪、氷、または技術的な要求に耐え、多くのスタジアムのランニングトラックやスタンドの座席の鮮やかさを保っています。 |
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