8月29日、世界を代表するサイクリストたちが参加するツール・ド・フランスが始まりました。優れたパフォーマンスを発揮するには、パワーとスタミナ、そして適切な装備が必要です。軽量で耐久性も兼ね備えたレーシングバイクには、ランクセスのテペックス®のような高性能素材で作られた部品が使われています。
ツール・ド・フランスはフランスのニース·モワイヤン・ペイで開幕し、3週間後にはパリのシャンゼリゼでグランド·フィナーレが行われました。全長3,500キロのレース勲区間中、サイクリストたちはハイレベルなパフォーマンスを繰り広げ、ペダルに力を込めます。トップの走者は約20~40分間で体重1キログラム当たり5.8~6ワットのエネルギーを生み出しているのです。昨年の勝者エガン・ベルナル氏の体重で計算すると、417ワットに相当します。
超軽量で優れた耐久性
このような優れたパフォーマンスは、選手たちの高い身体能力とスタミナに加え、軽量のレーシングバイクにより実現されます。レーシングバイクの最低重量は水7リットルに相当する6.8キログラムと定められています。こうした要件を満たすために、通常、ブレーキレバーや変速機などの必要部品は超軽量で耐久性の高い素材で作られています。
この条件に合う素材の一つがテペックス®です。ランクセスの高性能コンポジットシート「テペックス®」は、ガラスまたは炭素繊維で強化された熱可塑性ポリマーをベースにしており、超軽量で非常に優れた強度と剛性を備えています。車体の軽量化は、車輪を回す負担が軽減されるため、アルプス山脈やピレネー山脈で上り坂に挑むツール・ド・フランスのサイクリストたちにとって、とても重要なポイントです。
連続生産で使用可能
「一般的に、スポーツや自転車の製造の分野では、繊維複合素材は約30年間にわたって最先端素材として使用されてきました」と話すのは、ランクセスのハイパフォーマンスマテリアルズビジネスユニットのテペックス・グローバル責任者ミヒャエル・ミュンカー博士。「テペックス®のような熱可塑性複合素材は、連続生産での使用が可能なため、すべての自転車で使われているのです」