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ランクセスの企業市民活動
中国の学生、南アフリカの女子生徒、ドイツの高校卒業生、そして日本の若い音楽家。さて、彼らに共通する事とは何でしょう?その答えは、彼ら4人が、秘めた才能を持っているということです。
ランクセスは才能ある若手育成のため、スペシャルプロジェクトを立ち上げ、若者たちがその才能を伸ばすための機会を提供しています。特殊化学品メーカーのランクセスは、長年にわたり、社会貢献活動を行っている世界中のプロジェクトやコンペティションを支援してきました。このような活動は、企業市民活動として知られています。この活動により、ランクセスは本業の事業領域とは異なる、教育や気候保護、水、文化などの社会的に意義のある様々なテーマに目を向け、企業としての責任を果たしています。ランクセスは、2018年には、世界175の地域活動やプロジェクトに、総額約130万ユーロの資金を提供しました。
ランクセスは、持続可能性と社会的責任が、企業の成功にとっての重要な要素であると考えています。そのため、顧客とのパートナーシップの確立、人々の生活の質向上、環境保護に積極的に取り組んでいます。ランクセスは「good for the company, good for the community」という指針を掲げ、事業分野のみならず、社会や環境に対して付加価値を生み出す効果的な取り組みを推進していきたいと考えています。これは、私たちの事業領域の範囲を超えた企業市民活動といえます。
目的と責任による推進
私たちの取り組みは、社会のために資源と人材を動員し、会社や環境、そしてより広い社会に対して、良い影響をもたらすことを目的としています。また、プロジェクトへの賛同やイニシアチブへの支援は、地域社会から信頼される良きパートナーとして、その持続可能な発展に尽力したいというランクセスの想いを表しています。
支援と指標
2018年に、ランクセスは世界175の企業市民プロジェクトに関わり、約130万ユーロを支援しました。どのプロジェクトを支援するかは、複数の要素を考慮して決定しています。支援する条件として、プロジェクトが、教育、文化、気候保護、水という重要課題のいずれかに関連し、現状の改善を目的としている必要があります。それに加え、支援の種類についても評価し、生産拠点の広範なコミュニティにおける慈善寄付や支援、企業イメージ、販売や収益などの企業目標につながるイニシアチブかなどもその評価対象となります。ランクセスにとって重要なのは、手当たり次第に支援を行うのではなく、この支援によって持続的な“効果”をもたらすことなのです。そのプロジェクトが設定目標を達成できたかどうかが、“効果”に対する評価をするための判断基準となります。
この場合の重要な判断要因には、支援の種類と金額、参加者からのフィードバック、記録された結果に関する情報が含まれます。プロジェクトが、福祉や、生活の質の向上、人材スキル向上に貢献した場合は、そのプロジェクトが地域社会にプラスの効果をもたらしたことを意味します。プロジェクトが環境の改善になっている場合や、直接的な効果が測定された場合は、環境にプラスの効果を与えたとことになります。また、ランクセスの魅力を高め、顧客関係やブランド認知度を向上させるプロジェクトは、会社にとって良い効果であると言えます。この指標は、ランクセスが支援を行っているすべてのプロジェクトに当てはまります。
きれいな水で生活をより豊かに
2018年は、ランクセスが特に多様な企業市民プロジェクトをおこなった年でもありました。貴重な水資源保護をテーマとした中国国内の学生コンペティションである「Clean water for a better life(きれいな水で生活をより豊かに)」プロジェクトへの支援は、2018年で4度目となります。本コンペティションの目的は、水質汚染への意識を高め、革新的なソリューションを開発し、環境や水域、飲料水を保護することにあります。ランクセスは資金の提供だけではなく、社内の専門家を派遣し、参加チームの研修や指導を行っています。

「このコンペティションでは、水資源管理技術の革新と発展において、学生が持つ高い創造性を目の当たりにしました。また、恵まれない人々の飲料水への懸念に対して、若い世代から人道的配慮も示されました」

「ランクセスのウォーター・コンペティションに参加したことで、私たちの国が置かれている現在の水資源の状況について理解を深めることができ、若い世代として、現状の改善を担う責任を自覚しました。また、理論と実践の違いを学びました。学校で学んだことをどのように実際に応用するかが、私たちのソーシャルリサーチにおける中心的課題となりました」
音楽による学び
ランクセスは科学分野だけでなく、芸術・文化分野においても、若者の才能を育てることは重要だと考えています。そして、ランクセスは2018年、アジアで名高いアカデミーの1つ「小澤国際室内楽アカデミー奥志賀(OICMA)」の支援継続を発表しました。ランクセスは2011年以降、才能ある未来の音楽家に優れた教育を受ける機会を提供するための支援を続けています。オーディションで選抜されたアカデミー生たちは、世界的にも有数の指揮者である小澤征爾氏をはじめとする、世界的音楽家たちの指導を受けることができるのです。
「アイ・アム・サイエンス」

「初日は緊張感のある大変な1日でしたが、『アイ・アム・サイエンス』チームの粘り強さにより、自分を奮い立たせることができました。受け取った白衣を着ると、科学者になった未来の自分を想像することができました。帰宅後は興奮を抑えることができず、その日の体験を家族に話して聞かせました。誇らしげな気持ちで白衣に袖を通すと、思わず笑みがこぼれました。母は涙ぐんで携帯電話で私の写真を撮り、『未来の科学者』というキャプションをつけて自分のオンラインアカウントにアップロードしていました。これは将来、私が科学分野で活躍することへの志の証になりました」
ランクセスは女子生徒を対象とした教育支援にも力を入れていて、南アフリカにおける「アイ・アム・サイエンス」プロジェクトでは、科学者という道に関心を持ってもらうための取り組みを行っています。ゲーテ・インスティトゥートが設立したこのプロジェクトでは、10年生(日本の高校3年生に該当)以上の女子生徒を対象に、彼女らが科学に興味を持てるよう、化学や物理を実践的に紹介しています。「アイ・アム・サイエンス」プロジェクトでは、これまで200人を超える女子生徒たちに実験を通じて科学の世界を紹介し、新たな経験の機会を提供しています。
化学は楽しい:南アフリカのニューカッスル、マダデニにあるDedangifundred高校では、専門家の指導の下で女子生徒が実験を行うという機会が与えられました。
「DNAが間近に」
学校における研究は、ランクセスの中核事業にも密接に関係するテーマです。ドイツのすべての中等学校では、タンパク質生合成、ポリメラーゼ連鎖反応およびDNAシークエンシングを生物学の授業で学びます。ランクセスは、卒業試験に向けて生徒がより効果的かつ集中的に勉強できるよう、クレフェルトのユルディンゲン職業訓練校(Berufskolleg Uerdingen)で実施される「DNA profiling as a way of establishing a genetic fingerprint(遺伝子指紋法の確立方法としてのDNA型鑑定)プロジェクト」を支援しています。このプロジェクトでは、テキストを使って学ぶだけでなく、分子レベルの実験を伴う研究も行っています。

「プロジェクトでは、本やインターネットでDNAについて、調べたり学んだりするだけでなく、分子レベルの実験で、遺伝子工学に実際に触れることもできました。これは、本当に素晴らしい経験でした」
ここでは、ランクセスが取り組んでいる、幅広い分野における若手育成支援の例を上げました。「これらのほぼすべてのイニシアチブに、個人個人の小さなサクセスストーリーが秘められています。そして、それが私たちの仕事に対する高いモチベーションへとつながっているのです」(企業責任責任者:Sebastian Röhrig)
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